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私たちのグループ“山の音楽家たち”の楽しい遊び場であった橿原市の音楽喫茶山。
その“山”のマスターが、３月にお亡くなりになりました。
私は知らせを聞いて、先週にヴァイオリンの岩本さんとお参りに行かせてもらいました。
祭壇はマスターの意を汲んでジャズ室のピアノの前に飾られていました。
部屋に入ると、今もそこにマスターがいて、僕らになにか語りかけてくるような気がしました。
私は、マスターにかれこれ４０年ちかくもおせわになりましたが、ずい分と色んなことを教えていただきました。
音楽だけでなく、世界の文化に広く深く造詣があり、僕らをつかまえては話をするのが生きがいのようでした。
お元気だった頃は、つい興に乗ると、かかっているレコードを止めてまでご自分の説を延々と話され、深夜まで帰して貰えないことが度々でした。
いまでは懐かしい想い出です。
クラシックの部屋とジャスの部屋があって、それぞれに立派なオーディオ装置やレコード、ＣＤ、ピアノが揃っているのも、我々にとっては贅沢でありがたいお店でした。
橿原市での音楽の発展に少なからず貢献したことは確かでしょう。
“山の音楽家たち”のホームグラウンドであり、橿原交響楽団をつくろう、と発起人が集まったのもここからでした。
ジャズはジャズで活動していましたし、県立医大の学生やOBもよく来ていました。
中野さんの“山の音楽家たち”の記事はこちらです。
http://www.10106.net/~music/yama.html
（私はカメラマンをしていたので、ここに写っていません）
中野さんも書いてくれていますが、
奥さんもご高齢のため、しばらくは堺に住むご長男が寝泊りされています。
マスターの気持ちをだいじにしたいというご長男の想いで、土日の夕方だけはしばらくジャズもクラシックも営業されますが、その後のことは何もきまっていないということです。
（土曜は５時から１０時頃、日曜は５時から８〜９時頃）
お参りをされる方は、いまのうちに行かれて下さい。
奥さんも少し弱っておられるみたいなので、顔を出していただけると喜ばれると思いますよ。
私も、覘かせていただくようにします。
できれば、いちどコンサート計画しましょうか？
